映画監督ロバート・ワイズ氏が亡くなった。91才。
どのニュースを見ても「ウエストサイド物語」が冠に付いてるけど
僕にとっては「サウンド・オブ・ミュージック」の監督
それまで怪獣だのアニメだの、せいぜいドリフの映画を見る事しかなかった僕にとって
以降、延々と続く「映画好き」の入り口になった作品
'65年の作品なので僕が見たのは当然リバイバルだけれど
目を見張るような色彩、鳴り響く音楽、繰り広げられるドラマ
初めて接した「映画らしい映画」の衝撃に席を立てなかった。
初めて見た日、友達の「帰るで」って言葉を背中で聞きながら3回
次の日曜にも2回見たと記憶している。
もちろんビデオも無かった頃なのでサントラを買い込み
パンフレットを眺めて記憶を反芻するのも楽しかったし
雑誌の隅にのっている、わずかな関連情報を拾うのも楽しみだった。
91才は大往生だろうし、それほどの感傷もないけれど
中学2年だった当時の僕を思い出して、少し酸っぱい気持ちになった。
また、でかいスクリーンで見たいな。